手紙人 No.001
金子 健志 / Takeshi Kaneko
「大切なお父さんへ」

    お久しぶりです。健志です。
    実は先日、会社を退職しました。そして春からはアメリカに留学するつもりです。
    とはいえ30手前だし、心配がないかと言えば、少し心配な部分もあります。
    回りは大丈夫だよ、何とかなるよ、と言ってはくれますが、やはり心配なものは、心配です。思えば、仕事をしていて何が正しい方向か迷った時も、お父さんに相談したいなと思う時がありました。今回もやはり相談したいなと思いました。

    とはいえ、実際にもう話せる訳ではないので、「何とかなるで、大丈夫。」
    と言ってくれている姿を想像して頑張ります。これまでもそうだったし。
    でも本当不思議なんだけど、お父さんの何とかなるは、他の人のそれとは違って、本当に何とかなる気がして安心するんだよね。

    もうすぐ30で、いい加減に大人にならないといけないなと思います。
    安心させてもらうのでなく、安心させられる大人にならないと、と思います。
    お母さんと、お兄いちゃんと3人でうまい事やれてます。
    大体そんな感じです。それではアメリカ行ってきます。

    たけし






    手(hand)
    右利き(シャープペン / PILOT [太軸ラバーグリップ Jimno 0.5mm])





    紙(paper)
    他界した父親宛(レターセット / 無印良品 [再生紙クラフト・植林木ペーパー])





    人(person)
    金子 健志(29歳 / プロダクトデザイナー)


    入筆時間
    10分
    好きな言葉
    なし
    好きな本
    なし
    最後に手紙を書いたのは?
    中学生の頃 母親宛に
    手紙人になった感想
    何を書けばいいのかと思いましたが、実際にペンを持ってみるとスラスラ書けるもんだと思いました。
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