普段連絡はとらないけれど、皆がどうしているのかいつも気になっています。
私は今東京のとあるアパートで、まるで南国のような、面白いほど暖かい冬を過ごしています。
綺麗に横書きに出来ないくせに、罫線のない白紙に書いていることをお許しください。
さて今から、理解や楽しさについて思うことを書いてみようかと思います。
この手紙に、皆に対して大切で意味のあるテーマを綴りたいと考えてみたところ、1つ希望が生まれてきました。お互いをもっともっと理解できるようになったらいいなという希望です。
私が思うに、怖さ・悲しさ・敵対感・否定的な感情というものは理解不足に起因しており、それらの感情は、観察の失敗が原因で生まれるものではないでしょうか。
私にとって大切な人達である皆は、今書いたような理解と観察の連続で出来ているのです。理解には楽しさがあり、成長があります。私はこれからもっと経験を積んで、観察して、話して、聞いて、読んで、旅行するつもりです。そしてさらに多くの言語を学びたいと思っています。言葉は文化を知る鍵だからです。
ハングルのシオンハ、英語のCOOL、日本語の涼しいは共通して「涼しい」という意味を持っていますが、その一方でシオンハは逆に暑い時にも使いますし、COOLには涼しいの他にも、かっこいいという意味があります。
こういった小さな違いからいつも誤解は起こりますし、距離感というものが生まれてしまうのです。これらの違いを認め、理解するためには、ある程度の才能や、忍耐、時間などが必要になるでしょう。しかし私はその過程の中に、何よりも大きな楽しみが待っていると信じながら、経験を重ねてきました。そして皆ともこういう楽しさを共有し、知識を詰め込んでいきたいと思っています。
最後にふと浮かんできた詩があるので、それを引用して終わりにしたいと思います。
-シベリアは零下50℃放尿する瞬間に凍って壊れてしまった
たとえそんな場所でも 戻りたい故郷なのである
私はこの詩がとても好きです。【高銀(コ・ウン)「小さな詩」より抜粋】
Chris kim
(日本語訳は本人によるもの)

手(hand)
右利き(鉛筆 / STABILO [GREENgraph 6003-HB])

紙(paper)
古くからの友人達宛(コピー用紙 / KOKUYO [KB-39N])

人(person)
クリストファー キム(28歳 / 一級建築士)
入筆時間
1時間
好きな言葉
4 more years
好きな本
ヘミングウェイ「老人と海」
最後に手紙を書いたのは?
小学校3年生の時に軍隊の人宛に
手紙人になった感想
たまには手紙を書かなきゃいけないな、と思いました。