手紙人 No.013
福田 小夜子 / Sayoko Fukuda
「大切な友へ」

    美代子さま お久しぶりです。御無沙汰してゐますが、お変りもなくお過しでしょうか。
    楽しかった学生時代から急にあなたは遥か遠い大連へ。
    私は家事の手伝いお互いの様子をお手紙で書くのが楽しみの時代も何年か続きました。
    思いもかけず。あなたは長崎へ、私は満州へ(勅利から一年半で帰りました。)お逢いすることもなく、七十年の月日が過ぎました。
    たゞ一度だけ同窓会のことでお電話しました時、私の事をずっと気になさつてくれてたようで、お気持有難うございました。
    一度別府へお誘いしたいと夢見てましたがそれも出来ず残念に思ってます
    どうぞいつまでもお元気でお過し下さいますようお祈り致します。

    美代子様
    湯けむりの里より 福田小夜子






    手(hand)
    右利き(ボールペン / PILOT ROCKY RED)





    紙(paper)
    幼なじみ宛(レターセット / メーカー不明)





    人(person)
    福田小夜子(95歳 / 主婦)


    入筆時間
    1時間
    好きな言葉
    希望
    好きな本
    わかさ(雑誌)
    最後に手紙を書いたのは?
    5年程前に、女学校時代の友人宛に。
    手紙人になった感想
    長い間会えなかった友人宛にいろいろな想いをつづることで気持ちが安らぎました。

    BACK NEXT