お元気ですか?ご無沙汰しております。
なかなか会いに帰らずごめんなさい。
かわりにと言ってはなんですが、手紙を書こうと思います。
ずっと前から、伝えたいと思っていたことがあります。
もしかしたら、お母さんは気づいていたかもしれません。
もしかしたら、とても驚かれるかもしれません。
それは、僕がゲイだということです。
ゲイだと聞くとテレビのイメージなどで
どのような印象をもたれるかわかりませんが、
別に女性になりたいとか、そういう事ではありません。
単純に男性として同性が恋愛対象だということです。
なぜ、わざわざこのことを伝えようと思ったのかというと、
お母さんに知ってもらいたかったのです。
ぼくはちゃんと人を愛せるのだということ、
ぼくには今、互いに大事に思いあえて愛しあえる相手がいるということ、
そんな僕を認めてくれる大切な友人がたくさんいること、
そして今、自分は幸せで、生まれて来たことがうれしくてたまらないこと。
お母さん、生んでくれてありがとう。
中里 健太郎

手(hand)
右利き(ジェルボールペン / ZEBRA [サラサ0.7])

紙(paper)
母宛(ノート / 無印良品 [再生紙らくがき帳 無地・B5・80枚])

人(person)
中里 健太郎 a.k.a. LA.漱石(39歳 / 介護職・アーティスト)
入筆時間
20分
好きな言葉
おきらく ごくらく
好きな本
ヴィクトール・E・フランクル「夜と霧」
最後に手紙を書いたのは?
はじめて書きました。
手紙人になった感想
自分にとっての大切な人に、
何を伝えたいのか発見できてよかった。
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