手紙人 No.036
渡邉 善央 / Zeo Watanabe
「君から学んだこと」

    大親友の君がこの世を去ってから半年が経った。
    今でも時々君のことを思い出す。
    小中高大とずっと一緒にいた日々は僕にとって、
    それは大きな宝物であり、二度と戻らない時間。
    共に笑い、共に泣き、ケンカし、部活の時も、
    受験のときもお互いに励ましあってたね。

    僕は君から大切なことを学んだ。
    生きる喜びと、諦めない気持ちと、優しい心。

    三年前の夏に君の癌が分かったとき、
    すごく落ち込んでいる僕に君は「大丈夫っしょ。」と
    いつもの冗談のように笑っていた。
    仕事が忙しくてお見舞いに行けなかった時も
    「俺は大丈夫だから。仕事頑張れよ。」と励ましてくれた。
    だけど君は突然いなくなった。少し前まで、元気そうに笑っていた君が。
    本当は一番辛いのに。僕は悔しくて悔しくて泣いた。

    人はいつ死ぬか分からない。今ある命を、時間を、
    誰かのために精一杯生きようと決めた。
    そして、君のように優しくて、たくましい人間になろうと、そう決めた。
    いつもありがとう。これからもよろしくな。

    渡邉 善央






    手(hand)
    右利き(ボールペン / ZEBRA [サラサドライ0.5])





    紙(paper)
    他界した大親友宛(OA用紙 / PLUS Stationery [いつもの普通紙 A4])





    人(person)
    渡邉 善央(22歳 / 人力車俥夫・歌手)


    入筆時間
    40分
    好きな言葉
    笑顔で全力で
    好きな本
    読みません
    最後に手紙を書いたのは?
    小学生の時に母に
    手紙人になった感想
    かなり久しぶりの手紙で少し緊張しました。
    書いてみると色んな想いが沢山出てきて、
    とても楽しかったです。
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