手紙人 No.035
石橋 拓也 / Takuya Ishibashi
「おっとうとおかあへ」

    まさかオレが2人に手紙を書く日が来るなんて
    思ってもみなかったけど、せっかくの機会なので、
    長くなりすぎずに書きます。
    まずはおっとう。昔から口数が少なくて何考えてるか
    よく分からないような所もあったけど、家で飯を食う
    ことが好きだったり、オレがソフトボール、野球をやってる時は、
    平日の仕事終わりや、休みの日に応援に来てくれたりして、
    すごい情熱のある人だと感じていました。
    すごく真面目で、曲がったことが嫌いで、男らしい人です。
    オレもおっとうみたいに男らしくなりたいです。
    そしておかあ。おかあはいつも明るくて、前向きです。
    でも、ほとんどないけど、たまに弱さを見せる時があります。
    それを見た時、オレが少しでも楽にしてあげるんだ。と
    思っていました。でも、オレは25才になるけど、未だに
    迷惑ばかりかけています。情けないです。昼間は弁当屋、
    夜は配達。この生活が長く続くはずはありません。
    少しでも早く、1日でも早く楽にさせたいです。
    こんなオレだけど、今まで元気に育ててくれて本当にありがとう。
    今の所2人には感謝よりも、申し訳なさの方が正直強くあります。
    オレ、頑張るから。まだ元気でいて下さい。
    いつか3人でどっか旅行に行くのがオレの小さな夢だったりするからさ。
    体には気を付けて、仕事頑張って下さい。
    そして、これからもよろしくな!

    石橋 拓也






    手(hand)
    右利き(ボールペン / ZEBRA [サラサドライ0.5])





    紙(paper)
    両親宛(レポートパッド / DAISO [A4 D-180])





    人(person)
    石橋 拓也(25歳 / 人力車俥夫・歌手)


    入筆時間
    30分
    好きな言葉

    好きな本
    読みません
    最後に手紙を書いたのは?
    1ヶ月前、作曲家宛て
    手紙人になった感想
    照れました。
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