手紙人 No.051
矢野康博 / Yasuhiro Yano
「価値あるコトバを書く憧れの人へ」

    初めまして。矢野康博と申します。せっかく手紙を書くのだから、
    お会いしたことはないけれど、ずっと憧れているあなたに宛てて
    書いてみようと思い、筆をとりました。
    「人は、書くことと、消すことで、書いている。」大学生のときに見た
    あなたのこのキャッチコピーが頭から離れず、今でも僕の一番好きな
    コトバになっています。誰の毎日の中にでもあるありふれた瞬間を、
    シンプルに、でも温かく発見のあるコピーに仕上げていく。
    簡単そうに見えて、とても難しい。そんな価値あるコトバを書く人に
    自分もなりたいと強く思っています。
    年を少しずつ重ねていく中で、「憧れは憧れだから」と物分かりが
    良くなっていく今日この頃。誰かの素敵なコトバに悔しいと思える内に、
    何かをカタチにしていければと思います。
    初めての手紙で一方的な決意表明のようになってしまい、すみません。
    そういえば、僕もあなたと同じ大学の出身なんです。知ったとき、
    無性に嬉しくなりました。価値あるコトバを書いて、少しでも
    憧れに近付ければと思います。

    矢野康博







    手(hand)
    右利き(鉛筆 / トンボ鉛筆 [Tombow-8900])





    紙(paper)
    岩崎俊一さん宛(便箋 / デザインフィル [オリジナル用紙便箋 B5サイズ])





    人(person)
    矢野康博(26歳 / 文房具メーカー勤務)


    入筆時間
    30分
    好きな言葉
    人は、書くことと、消すことで、書いている。
    好きな本
    岩崎俊一「幸福を見つめるコピー」
    最後に手紙を書いたのは?
    2年前。職場の同僚に。
    手紙人になった感想
    「言葉にする」と改めて気付くことがあったり、より想いが強くなるなぁと実感しました。
    自分が書いた言葉に恥じないように生きたいと思います。

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